Z世代はこの順で見て!映画『STAR WARS』おすすめの視聴順
≪この記事はシリーズ完結後2020年に全作一気見した私が考えた、今からシリーズを見始める人へのベストな映画『STAR WARS』の見る順番提案です。これからこの作品を見ようと思ってる若い世代のスターウォーズ初心者の方、ぜひ参考にしてください!ネタバレはしないように書いてます。≫
映画史に残る名作であり、誰もがその名を一度は耳にしたこともあるだろう有名作、『STAR WARS』。
本編を見たことが無い人でも、そのテーマソングは知ってたり、ライトセーバーという武器をぶんぶん振り回して戦うことくらいはなんとなく認知されていたりと、その世界観は広く知られている超メジャーな大作映画ですよね!
映画通の方とお話すれば、見るべき映画として『スターウォーズ』は必ず話題にも上がります。未だに派生作品は制作され続けたりはしていますが… 2023年現在、実はこの映画を見たことがないという人は案外多いのではないでしょうか。
だってねぇ、スターウォーズシリーズの一作目エピソード4『新たなる希望』が公開された1977年から46年も経ってますし、「見てみたいな」と思っても他にも面白い作品だってたくさんあるし、つい最近まで新作やってたとはいえ、正直もう古典作品くらいのイメージありますよね。。
書いてる私も生まれたのがエピソード1「ファントム・メナス」のあたり。なので世代ではありませんし見てなくても全然不自然ではない年齢です。
実際、「なんとなく有名だけど古い映画」、「面白そうだけど話が多くて何から見ればいいのかわからない」といった少しマイナスなイメージがあって、なかなか見る気になれないでいました。
同じくらいの世代の人で、『STAR WARS』に対してそういうイメージを持ってしまってる人…けっこういるんじゃないかな~?と思ってこの記事を書いています。でも、ほんとに面白かったのでそのまま観ずに生きていくのはきっと勿体ない!
そこで今回はそんな私が考えた、Z世代以降の若い人たちにオススメの『STAR WARS』の見る順番をお伝えしたいと思います!この順番で見れば、見飽きることなくシリーズ全作を楽しめるはずなので、ぜひ参考にしてみてください!
一応『スターウォーズ』シリーズがどういう作品で、観るために気にした方がいいどんなポイントがあるのか簡単に基礎知識としてもまとめてます↓
『STAR WARS』基礎知識
スターウォーズには現在映画本編はもちろん、アニメやゲーム、スピンオフドラマ等々遠い昔、遥か彼方の銀河系を舞台にした派生作品が多数登場しております。
さらに、製作会社のルーカスフィルムがディズニーに買収されてからというもの、この数が今後ますます広がる様子を見せている状態。
そんな膨大な作品群を束ね、その物語世界の原点となるお話が描かれているのが映画『STAR WARS』の
この合計9作品です。
めっちゃ簡単に言うと、一番大事な映画シリーズだけでも上記の9作品あって、9個揃ってようやく一旦全部完結します!
長年のファンの方なら何の疑問もないでしょうが、『スターウォーズ』初心者からすれば「え、なんで旧三部作のエピソードが123じゃないの?」って不思議に思っちゃうんですよね。だからどのお話から手を付けて良いのかわからなくなる。(で、ここが『スターウォーズ』脱落きっかけの一つになっちゃう)
そして、この複雑さは『スターウォーズ』シリーズの特徴でもあり、最大のポイントでもあります!特に、『スターウォーズ』シリーズが全作出揃っている状態の2023年代にこのシリーズを楽しむ場合は、見る順番が違うだけでその後のエピソードを楽しむモチベーションが格段に変わってしまうのです…!
だから今回、あえてこれから『スターウォーズ』を見ようという方に、おすすめの視聴順を紹介しようとしている訳です!
『スターウォーズ』視聴順問題について
ということでここから、私のおすすめする視聴順を紹介していこう!ということなんですが… この“見る順番問題”、一般的にはだいたい大きな二つの意見で分かれているようです。
まず、スターウォーズシリーズにはお話の流れる時間に並べた時系列と映画の公開順が全然違う、という特徴があって。
公開された順番で見ると エピソード456→123→789
ですが
物語に沿った時系列順で見る場合 エピソード123→456→789 となるんです。
公開された順番に見れば、年を経るごとに新しくなる特殊撮影技術の進歩の様子を楽しみながら見るとか、まさかの展開に驚きながら話を進める楽しみがあって。
時系列順に見ればストーリーも理解しやすく、登場人物の関係やスターウォーズ世界の設定や用語、伏線なども分かりやすく見進められる楽しみがある。
どちらの順番で見てもそれぞれなりの楽しみ方が出来るんです。
だからこそ、この時系列に沿って話を進めながらSTAR WARSを堪能するか、世界観が出来上がっていく様子を追いかけながらの公開順に見るかで意見が分かれ、悩み、永遠にベストな解が決まらないんですね。
ようやくスターウォーズを見るぞ!と決めた時の私も、案の定この問題にはブチ当たり、すごくすごく悩みました。
だってはじめて見るのって一回しかできないもんね。その一回をどうするか、それってめっちゃ大事です。
そこでスターウォーズ好きなお友達数人に相談し、456→123→(ローグワン)→789という順番で見ることに決めたのですが、、、
シリーズ全部見終えてみて、今まで議論されてきた主要な二つの見る順だけでなく、本当にこれから『STAR WARS』を初めて見る人間にとって、もっといい順番があるんじゃないかと思うところがあったので。スターウォーズ初心者だったからこそ感じたはじめて本編を見る人へのおすすめの見る順番をここに書き残しておこうと思います!
おそらく長年のファンの方ならもう検討されたことのある順ではあるかもしれません。なので「『スターウォーズ』超詳しいよ!」って方には物足りないかもしれませんが、本当にシリーズを見たことの無い方は本当にけっこう悩む問題だと思うので少しでもお力になれたら幸いです。
あなたのスターウォーズ時間を有意義なものにできますように。
では早速いきましょう!
私のおすすめの視聴順
結論:初めて見るなら『ローグ・ワン』から!
早速ですが、私のおすすめの見る順番は ローグ・ワン→エピソード456→123→789 です。
ここに来て突然の「ローグ・ワン」。お前誰やねんって感じてるかもしれませんね、すみません。これからちゃんと理由をお話します。
そもそもここまでの文章でも一回しか登場してない「ローグ・ワン」なんですが、この子の存在めちゃめちゃ大事です。(説明がめんどかったのでしれっと書いていましたが…)
映画シリーズ本編の9作品とはこのローグワンは別の筋で、スピンオフ作品シリーズ『スター・ウォーズ・ストーリー』の作品群の中の一つ。とはいえ、話の内容は本編に対して超重要な関わり方をしているので、欠かすことの出来ない一作です。
私はスターウォーズ見始める時、てっきり9個見ればいいんだと思っていました。しかし、先ほどのように友人に相談したところ、全員から
「本編9作品に加えて『ローグ・ワン』を見て欲しい」
と言われて。
いや、「ローグ・ワン」ってなんやねんと。いきなり出てきた新しい名前に戸惑いながら聞いてみると、これはスピンオフ作品なんだと。だけど本編には欠かせないから絶対見て欲しいと言われました。
時系列の中で言うと3、4のちょうど間。エピソード4のすぐ手前の物語で、4に繋がる超重要な出来事を描いてるこの映画。見てみると、映画自体も面白く、かつ『スターウォーズ』シリーズ全編を見る上でものすごく大事なお話だ、というファンたちの解説理由がよくわかる内容でした。
だからこそ「ローグ・ワン」は、『スターウォーズ』の物語世界をより深く理解し、楽しむために欠かせないのはもちろんなのですが、これから初めてシリーズを一気見する人の入り口としても最適な一作として、重要な役回りを果たす存在になること間違いなし!なポイントがたくさんあるんです!
ではそのポイントとはどういうものなのか、「ローグ・ワン」から『STAR WARS』シリーズを見た場合の利点となる情報をここから下で追加で詳しく説明していきます。
時間がある方や、納得して視聴順を決めたい方はぜひ読んでいってくださいね!
何故「ローグ・ワン」からなのか
『STAR WARS』の世界にスムーズに入り込める
まず、私がお薦めしている見る順番(ローグ・ワン→エピソード456→123→789)は、上の方でお伝えした一般的な視聴順で言うと公開順の視聴方法をベースとしています。
この場合、後半に進むにつれてまさかの展開にアッと驚きながらストーリーを楽しめるという魅力があるのですが、お話の背景を理解しにくいという難点が生じてしまいます。
一作目に作られてはいるものの、物語の時系列で考えるとスターウォーズ・エピソード4「新たなる希望」は丁度真ん中のお話。だから、見ている方は少々唐突に始まって、設定や人物関係がよくわからないままストーリーが進んでいくような感覚になってしまいます。また、そこで『STAR WARS』を面白くない、話がわからなくてつまらないと感じてしまう人が実際多くいるようです。
ですが、エピソード4に繋がるお話が描かれている「ローグ・ワン」から見ていけば。このエピソード4のお話がどのような流れの中で起こった出来事を描いているのか、どういう経緯でエピソード4の物語の展開になるのか先にしっかり背景が理解でき、とてもスムーズにその世界に入り込むことができます!
これならば、話がわからないというイメージを持つことなく楽しめるのではないでしょうか。
ストーリーの特徴
とは言いつつ、実は「ローグ・ワン」にはわけあって武器のライトセーバーやジェダイの騎士、フォースという特殊な能力といった『STAR WARS』の定番的なアイコンはほんの少ししか登場しません。一応、登場人物たちの会話の中ではたくさん話されますが、基本的にそれらは使用されません。
そのため「ローグ・ワン」には、『スターウォーズ』シリーズの醍醐味でもある遠い昔、遥か彼方の銀河系のお話を描いたSF作品、というイメージよりも戦争映画に近い印象を抱きました。
未来を感じる武器を使って戦ってはいますが、銃を使って狙撃していたり、地上戦のシーンが多かったり。一人一人が亡くなる場面を時間をかけて描いていたり。
良くも悪くもではありますがめちゃめちゃ普通の今っぽい映画なので、とてもシンプルに楽しめます。だから抵抗感も感じずに『STAR WARS』の世界の中に飛び込みつつ、話を理解していくことができます。
また、このように元々の本編内にあった特殊な能力が登場しない時代を描いた「ローグ・ワン」では、いわゆる普通の人たちが活躍する姿もたくさん描かれます。
そういった特徴のせいもあって、本編を見た後にこの作品を見てしまうと、どうしても登場キャラクターたちのサブキャラ感が気になってしまう場合もあるんです。
普通にめちゃめちゃ面白いんですが、その魅力も人によっては薄くなってしまうようで。
けれども、「ローグ・ワン」をはじめに見てしまえば余計な情報が無い分、初回に感じた面白さはそのままに『STAR WARS』の世界も理解でき、映画単体も最大限楽しめます!
もちろん、だからといって『スターウォーズ』に関係する存在が全く出てこない訳ではないので安心してください。あの有名なダース・ベイダーが現れる瞬間もきちんとありますよ!
古臭さが魅力に変わる
そして何より、私が「ローグ・ワン」から見たほうがいいと思う一番の理由はこれです。「ローグ・ワン」のとっても綺麗で、最新の特殊加工技術満載な映像!
『STAR WARS』シリーズは、第一作目が製作されたのが1977年。公開順から見ても、時系列順に見ても、まだまだ発展途上なVFX撮影環境下で作られた初期の三部作・エピソード456を見るとかなりアナログで、どうしてもなんかショボく感じてしまいます。
そのアナログな古くささもレトロで面白く、当時なりの完成度の高さに感動はするのですが… 元々映画鑑賞が特に好きな方でもない限り、そのような楽しみ方をするのはメジャーではなく、マイナス要素にしか働かないのではないかと思います。
たしかにもし、今のように十分な撮影機材が無かった時代、つまり公開当時にこれを見ていたならば大層感動し、その衝撃は途轍もなかっただろうと思います。遥か彼方の銀河系で巻き起こる、冒険物語として十分楽しめたことでしょう。
しかし、生まれた頃には『スターウォーズ』でならエピソード1も製作されつつあり、物心がついたときには『アベンジャーズ』のような世界が当たり前。
そんな私たちZ世代以降の若年層にはもう、他の作品にあるような進んだ技術処理が施された映像美を知らずに、この作品を見ることは難しいでしょう。
若い世代にとってみれば、『スターウォーズ』旧三部作のアナログな撮影方法はなかなか面白さとして活きにくく、新新鮮さも感じにくいものとなってしまいます。
しかし、より新しい編集技術の元制作された「ローグ・ワン」を一番はじめに見ておけば、拙いながらも当時の最大限だった未来表現を愛しく、そして敬意をもって楽しめるようになるのではないでしょうか。
「こんな昔に作られたものが、現在にまで繋がるような大作になるのか!」って、そんな感動さえ覚えるはずです。
そして何より、『スターウォーズ』シリーズの魅力の全てを心から面白がれるような、リアルタイムでシリーズを見てきた人が感じてきたワクワク感に近づくためには、これしかないのではないかと感じました。
だからこそ、私は「ローグ・ワン」から見始める順番をおススメします!
この視聴順の欠点
上記のように、「ローグ・ワン」から見た場合のプラスポイントはたくさんありますが、この見方をした場合に『STAR WARS』を楽しむ中で生じる欠点が一点だけあります。
この文章内で何度もお話しているように、「ローグ・ワン」はエピソード3と4の間のお話です。
私が『スターウォーズ』を見た時のような、456→123→(ローグワン)→789という順番で映画を視聴した場合、旧三部作・新三部作を見た上で「ローグ・ワン」がエピソード4に繋がるシーンを見ることになります。
全体の一連の流れを知ったうえで、そのエピソード4に繋がるシーンを見た瞬間の、驚きと感動は計り知れないものでした。
そして、その時に感じた、話が繋がった瞬間の感動はあの順番456→123→(ローグワン)→789で見たからこそ得られたものです。
そのため、今回ご紹介したローグ・ワン→エピソード456→123→789という見方をした場合は、先にその重要なシーンを見てからシリーズに入っていくことになるので、私が感じたような感動を体験することは出来ません。
ただしかし、映画を見るということに対して強い思い入れがない、又は有名作だから教養として見とこうかな、そんな興味心から『STAR WARS』を見ようとしている同世代の方は、この「ローグ・ワン」先行の順番で視聴していただくと、十分に楽しんでいただけることと思います!
最後に
以上が私の見解です!
今回私は『STAR WARS』をスピンオフ作品である「ローグ・ワン」から見る、という順番でおススメしていきましたが、この問題はファンの方でも永遠に決着しない議題のようなので、人によって本当に意見は様々だと思います。
これをきっかけに『スターウォーズ』が気になった方は、其々の見る順番のプラス、マイナス意見を調べて、ご自分でじっくり考えてみるのも面白いかもしれませんね。(この記事にたどり着いた方はきっともうやってるんじゃないかと思いますが)
シリーズものの映画作品をはじめて見るときの感動は一度きりのものですからね、それぞれに納得のいく楽しみ方ができることを願っております!
野球選手・大谷翔平『スラムダンク』すぎて草
絶賛開催中のWBC。今年の侍ジャパンで大活躍する大谷翔平選手を見て、『SLAM DUNK』を思い浮かべたのは、きっと私だけじゃないはず。ですよね!!
野球を見ているはずなのに、そのプレーや、試合後のインタビューから、めちゃめちゃ“スラダン”を感じてしまう。
スラムダンクを読んだことのある人なら、言わずもがなでここに書いてあることの意味はわかるところではあると思いすが… たまたまWBCネタの記事を読んでいてここに流れ着き「いや、なんでバスケ漫画思い出してんだよ」って不思議に思った方も、たくさんいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、これを読めば「大谷は野球をしながらちゃんとスラムダンクもしている」ということを理解し、納得してこの言説を楽しんでいただけるのではないかと思うので、ぜひ気軽に読んでいってください!
(映画を見てスラムダンクにドハマりした新参中の新参者がわりと作品と、WBC侍ジャパンフィーバーに浮かされて書いているように見えていそうですが、ちゃんと前提があるのでそこも併せて読んでね)
スラムダンクすぎた大谷まとめ
①前提
そもそも、なんでバスケットボールが描かれた『SLAM DUNK』とは競技が異なる、野球選手である大谷翔平のプレーをスラムダンクに重ねて見てしまうのか、ご説明します。
これはただ単に「今大ヒット上映中の映画『THE FIRST SLAM DUNK』が流行っているから」とか、「野球と同じスポーツというジャンルだから」とか、そんなひょろひょろの理由からではありません。
実は大谷翔平選手は大の『SLAM DUNK』ファンなんです!過去のインタビュー等でも好きなキャラクターの話などは何度もされていますが、特に以下の動画で作品への愛はしっかりと確認できます!
愛用しているiPadで漫画をよく読んでいるということで、一番好きなのが『SLAM DUNK』なんだそう… しかも新装版も持ってるらしい… 何十回も読んでるらしいので骨の髄までスラムダンクのストーリーや台詞のひとつひとつが染み込んでいそうですね…
さらに、映画を見てから『SLAM DUNK』をめっちゃ調べて知ったことだったのですが、大谷選手、スラムダンクのキャラクター・湘北高校 三井寿のイラストを描いたことがあるみたいで。 日本ハムファイターズ退団後にチームのホワイトボードに描いたそうなんですが…なんとこれがあの有名な「安西先生、バスケがしたいです」という台詞が登場する名シーンをもじったものだったんです!
ある理由から部内に大騒動を巻き起こした三井寿が「バスケがしたい」という自分の想いに気づき、恩師である安西先生に向けて感情を絞り出すその場面を、お世話になったチームに向け、「お世話になりました」という言葉に書き換えて描き残していく大谷翔平… センス抜群ですし、作品への愛の強さが伺えますね。選ぶシーンのチョイスがさすが…
(てかめっちゃ粋なことするやんけ大谷。野球の能力だけじゃなく人としても出来すぎてへんか…?)
また、この大谷選手のスラムダンク好きを意識してか、WBC初戦放送時のオープニング映像で映画『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌『第ゼロ感』(10‐FEET)が使われていました!これも大谷のエピソードを知らなかったら「流行りに乗っかってる」みたいに見えちゃいますね。
しかもこの日、裏番組でやってた『Mステ』が映画『THE FIRST SLAM DUNK』大ヒット後2回目の10‐FEET出演で、こっちでも『第ゼロ感』歌っててこれも話題になってました。
と、こういう前提があるから、(今私がスラダン熱の真っ只中にいるからなのはもちろんだと思いますが)より一層『SLAM DUNK』と大谷のプレーを重ねて見ちゃうんですね。
では、前提として「大谷めっちゃスラダン好きなんだよ」、「だからメディアも『第ゼロ感』推してるんだよ」ということが分かったことで、WBC2023の試合の中で私が『スラムダンク』を感じた場面をご紹介していきます!頼む!長くなっても!語らせてくれ!
②準々決勝(3月16日・日本対イタリア)
日本が9‐3で勝利をしたこの試合。日頃から投打“二刀流”や豪快なホームランで注目を集める大谷選手が、“あるプレー”をしたことでとっても話題になりました。
そのプレーとは、なんと“送りバント”!
このひとつ前、3月12日に行われたオーケストラ戦では打ったホームランを自分が映った液晶看板に直撃させるようなスーパープレーをも見せていた大谷選手。大型のヒットも狙って打てるような、打者としての確かな能力もある大谷選手がセーフティーバントを選んだ、という事実に、この試合を見ていたすべての人が口をあんぐり開けて驚いたのではないでしょうか。
そしてこの“送りバント”こそが、私が大谷選手に『スラムダンク』を強く感じたきっかけでした。
この時は同点、1アウト1塁の状況。対戦したイタリアの守備の配置を考え、リスクを抑えてチームに点を入れるために、より効果的な方法として選択し大谷が繰り出したのが“送りバント”だったんですが、これが『スラムダンク』のあるキャラクターの、ある姿にめちゃめちゃ重なります。
そのキャラクターとは、流川楓です。流川は『スラムダンク』の主人公・桜木花道と同じ湘北高校に通う1年生で、湘北高校バスケ部のエース的な存在。中学部活動時代からスタープレイヤーとして活躍し実力もある選手です。とても高いオフェンス能力を持ってはいますがワンマンなプレーをすることも多く、一人でがつがつ走ってどかっとリングにダンクシュートを決めちゃうような場面も何度も見かけます。
この流川楓が『スラムダンク』のめっちゃ大事な試合(インターハイの二回戦・対 山王工業戦)の中で、チームの仲間に“パス”を出すシーンがあるんですが… バスケの腕は確かなことは知りつつも、彼のワンマンなプレーも見てきた読者たちにとって、このシーンの衝撃度はとんでもないんですね。その衝撃は作中でも「あの流川がパスを!?」という台詞で表現されているほどです。
(映画『THE FIRST SLAM DUNK』でも見れるのでぜひ映画見てみてください。/これネタバレか…?)
話を今回のWBCに戻します。“打てる”優秀な打者である大谷選手が、“送りバント”を選んだこの時の試合。大谷選手は決してワンマンなイメージがついた選手というわけではありませんが、メジャーリーグのプレーでも「SHO-TIME」などとパフォーマンス的に豪快な得点力が注目されやすい選手ですよね。だから、彼の攻めの選択肢として地味なプレーの印象がある“バント”があるなんて、あの時誰も考えていなくて、その分観客も、チームの仲間も、戦っているイタリアも、みんなが度肝を抜かれたんでしょうね。
そのあり得なさは『テレビ千鳥』で千鳥の二人が番組内の企画で「大谷の送りバント」をネタとして予想プレーに選んでいたほどです。(この試合で『テレビ千鳥』もトレンド入ってましたが)
結果、このプレーに驚いたイタリア側は大谷の向かう1塁に悪送球し、この後の試合の流れを大きく変えることに成功。そして、ここからチームは大量得点をゲットし、侍ジャパンの勝利へと繋がりました。
(『SLAM DUNK』でも、流川がパスを出したことで「流川の中にはパスという選択肢がある」という意識が相手ディフェンスの中にも生まれ、その後の動きが鈍くなる描写があります)
また、この試合の後、ここで見せた“送りバント”について大谷選手は「チームの勝利より優先する自分のプライドはなかった」とインタビューで語っています。
この発言も、『SLAM DUNK』の作中で流川が語る「チームのエース論」にピッタリ当てはまるので、気になる方は『SLAM DUNK』をぜひ読んでみてください!(台詞自体はインターハイ初戦の豊玉戦です。)
ちなみに、『スラムダンク』流川と重なる大谷選手の姿はこれだけじゃなくて… 比較的早い段階から海外でのプレーに興味を持っていたという点でもとっても似ています。
大谷選手は高校卒業後、プロ入りせずにすぐメジャーリーグでの活動を希望していたのですが、それを今回のWBCで侍ジャパンの監督を務める栗山監督に止められたそうです。「高校からすぐにメジャーに行った選手がその後どうなることが多いか」とかの情報をめっちゃ詳しくレポートした資料を大谷選手に渡して説得、その後日ハムに入団した大谷選手を“二刀流”選手として育てたあと、メジャーリーグに送り出した。そして、今、WBCでその頃お世話になった監督の元で、大谷選手は日本代表として名実ともに“エース”としてプレーしている。
『スラムダンク』流川楓の場合はこうです。高校在学中にアメリカに留学し、さらにバスケットの力を付けたいと話す流川を、顧問である安西先生は引き止め「とりあえず日本一の高校生になる」という目標を与えます。この時点では流川は高いオフェンス能力はありながらも、まだ“パス”なんか全然しない、一人でがつがつ点を取りに行っちゃうようなプレースタイルですが、インターハイまでの間でめっちゃ成長します。
プレーが上手くなりたいという向上心と高いパフォーマンス力を持つ若い選手をある意味守り、育てた恩師を持ち、その人の元で“エース”として活躍する。そんな共通点まであるって…
こんなん「あの大谷が送りバントを!?」って思っちゃってもおかしくないですよね!?!? てかこんなん、みんな流川楓と重ねちゃうじゃん!!!!ですよね!!!
もう大谷選手の活躍と存在、ファンタジーの世界の生き物なんじゃないかと思ってしまうくらいドラマチックでくらくらしちゃいます…
③準決勝 (3月21日・日本対メキシコ)
さて、ここから今日のメキシコ戦のことも書きたかったのですが、案の定めっちゃ長くなって私の集中力がなくなってきたので、一旦ここで止めます!ごめんなさーい!
ビハインドで迎えた9回裏、登場した大谷の試合の流れを変えていく姿がまさに桜木花道のようだったことや、何度でもメキシコの選手アロザレーラ(手塚ゾーンとか言われてたけど私には山王の河田に見えた)に吸い込まれるホームラン級の長打球たちのことなどめちゃめちゃ書きたいことが多いので、ちょっと時間を置いてまた加筆します!(笑)
更新をお待ちいただけたら嬉しいです~!それでは!