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野球選手・大谷翔平『スラムダンク』すぎて草

絶賛開催中のWBC。今年の侍ジャパンで大活躍する大谷翔平選手を見て、『SLAM DUNK』を思い浮かべたのは、きっと私だけじゃないはず。ですよね!!

 

野球を見ているはずなのに、そのプレーや、試合後のインタビューから、めちゃめちゃ“スラダン”を感じてしまう。

 

スラムダンクを読んだことのある人なら、言わずもがなでここに書いてあることの意味はわかるところではあると思いすが… たまたまWBCネタの記事を読んでいてここに流れ着き「いや、なんでバスケ漫画思い出してんだよ」って不思議に思った方も、たくさんいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、これを読めば「大谷は野球をしながらちゃんとスラムダンクもしている」ということを理解し、納得してこの言説を楽しんでいただけるのではないかと思うので、ぜひ気軽に読んでいってください!

 

(映画を見てスラムダンクにドハマりした新参中の新参者がわりと作品と、WBC侍ジャパンフィーバーに浮かされて書いているように見えていそうですが、ちゃんと前提があるのでそこも併せて読んでね)

 

 

スラムダンクすぎた大谷まとめ

①前提

そもそも、なんでバスケットボールが描かれた『SLAM DUNK』とは競技が異なる、野球選手である大谷翔平のプレーをスラムダンクに重ねて見てしまうのか、ご説明します。

これはただ単に「今大ヒット上映中の映画『THE FIRST SLAM DUNK』が流行っているから」とか、「野球と同じスポーツというジャンルだから」とか、そんなひょろひょろの理由からではありません。

 

実は大谷翔平選手は大の『SLAM DUNK』ファンなんです!過去のインタビュー等でも好きなキャラクターの話などは何度もされていますが、特に以下の動画で作品への愛はしっかりと確認できます!

youtu.be

 

愛用しているiPadで漫画をよく読んでいるということで、一番好きなのが『SLAM DUNK』なんだそう… しかも新装版も持ってるらしい… 何十回も読んでるらしいので骨の髄までスラムダンクのストーリーや台詞のひとつひとつが染み込んでいそうですね…

 

さらに、映画を見てから『SLAM DUNK』をめっちゃ調べて知ったことだったのですが、大谷選手、スラムダンクのキャラクター・湘北高校 三井寿のイラストを描いたことがあるみたいで。 日本ハムファイターズ退団後にチームのホワイトボードに描いたそうなんですが…なんとこれがあの有名な「安西先生、バスケがしたいです」という台詞が登場する名シーンをもじったものだったんです!

www.jprime.jp

 

ある理由から部内に大騒動を巻き起こした三井寿が「バスケがしたい」という自分の想いに気づき、恩師である安西先生に向けて感情を絞り出すその場面を、お世話になったチームに向け、「お世話になりました」という言葉に書き換えて描き残していく大谷翔平… センス抜群ですし、作品への愛の強さが伺えますね。選ぶシーンのチョイスがさすが…

(てかめっちゃ粋なことするやんけ大谷。野球の能力だけじゃなく人としても出来すぎてへんか…?)

 

また、この大谷選手のスラムダンク好きを意識してか、WBC初戦放送時のオープニング映像で映画『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌『第ゼロ感』(10‐FEET)が使われていました!これも大谷のエピソードを知らなかったら「流行りに乗っかってる」みたいに見えちゃいますね。

しかもこの日、裏番組でやってた『Mステ』が映画『THE FIRST SLAM DUNK』大ヒット後2回目の10‐FEET出演で、こっちでも『第ゼロ感』歌っててこれも話題になってました。

 

と、こういう前提があるから、(今私がスラダン熱の真っ只中にいるからなのはもちろんだと思いますが)より一層『SLAM DUNK』と大谷のプレーを重ねて見ちゃうんですね。

では、前提として「大谷めっちゃスラダン好きなんだよ」、「だからメディアも『第ゼロ感』推してるんだよ」ということが分かったことで、WBC2023の試合の中で私が『スラムダンク』を感じた場面をご紹介していきます!頼む!長くなっても!語らせてくれ!

 

②準々決勝(3月16日・日本対イタリア)

日本が9‐3で勝利をしたこの試合。日頃から投打“二刀流”や豪快なホームランで注目を集める大谷選手が、“あるプレー”をしたことでとっても話題になりました。

 

そのプレーとは、なんと“送りバント”!

 

このひとつ前、3月12日に行われたオーケストラ戦では打ったホームランを自分が映った液晶看板に直撃させるようなスーパープレーをも見せていた大谷選手。大型のヒットも狙って打てるような、打者としての確かな能力もある大谷選手がセーフティーバントを選んだ、という事実に、この試合を見ていたすべての人が口をあんぐり開けて驚いたのではないでしょうか。

 

そしてこの“送りバント”こそが、私が大谷選手に『スラムダンク』を強く感じたきっかけでした。

 

この時は同点、1アウト1塁の状況。対戦したイタリアの守備の配置を考え、リスクを抑えてチームに点を入れるために、より効果的な方法として選択し大谷が繰り出したのが“送りバント”だったんですが、これが『スラムダンク』のあるキャラクターの、ある姿にめちゃめちゃ重なります。

 

そのキャラクターとは、流川楓です。流川は『スラムダンク』の主人公・桜木花道と同じ湘北高校に通う1年生で、湘北高校バスケ部のエース的な存在。中学部活動時代からスタープレイヤーとして活躍し実力もある選手です。とても高いオフェンス能力を持ってはいますがワンマンなプレーをすることも多く、一人でがつがつ走ってどかっとリングにダンクシュートを決めちゃうような場面も何度も見かけます。

 

この流川楓が『スラムダンク』のめっちゃ大事な試合(インターハイの二回戦・対 山王工業戦)の中で、チームの仲間に“パス”を出すシーンがあるんですが… バスケの腕は確かなことは知りつつも、彼のワンマンなプレーも見てきた読者たちにとって、このシーンの衝撃度はとんでもないんですね。その衝撃は作中でも「あの流川がパスを!?」という台詞で表現されているほどです。

(映画『THE FIRST SLAM DUNK』でも見れるのでぜひ映画見てみてください。/これネタバレか…?)

 

話を今回のWBCに戻します。“打てる”優秀な打者である大谷選手が、“送りバント”を選んだこの時の試合。大谷選手は決してワンマンなイメージがついた選手というわけではありませんが、メジャーリーグのプレーでも「SHO-TIME」などとパフォーマンス的に豪快な得点力が注目されやすい選手ですよね。だから、彼の攻めの選択肢として地味なプレーの印象がある“バント”があるなんて、あの時誰も考えていなくて、その分観客も、チームの仲間も、戦っているイタリアも、みんなが度肝を抜かれたんでしょうね。

 

そのあり得なさは『テレビ千鳥』で千鳥の二人が番組内の企画で「大谷の送りバント」をネタとして予想プレーに選んでいたほどです。(この試合で『テレビ千鳥』もトレンド入ってましたが)

 

結果、このプレーに驚いたイタリア側は大谷の向かう1塁に悪送球し、この後の試合の流れを大きく変えることに成功。そして、ここからチームは大量得点をゲットし、侍ジャパンの勝利へと繋がりました。

(『SLAM DUNK』でも、流川がパスを出したことで「流川の中にはパスという選択肢がある」という意識が相手ディフェンスの中にも生まれ、その後の動きが鈍くなる描写があります)

 

また、この試合の後、ここで見せた“送りバント”について大谷選手は「チームの勝利より優先する自分のプライドはなかった」とインタビューで語っています。

この発言も、『SLAM DUNK』の作中で流川が語る「チームのエース論」にピッタリ当てはまるので、気になる方は『SLAM DUNK』をぜひ読んでみてください!(台詞自体はインターハイ初戦の豊玉戦です。)

news.yahoo.co.jp

 

ちなみに、『スラムダンク』流川と重なる大谷選手の姿はこれだけじゃなくて… 比較的早い段階から海外でのプレーに興味を持っていたという点でもとっても似ています。

 

大谷選手は高校卒業後、プロ入りせずにすぐメジャーリーグでの活動を希望していたのですが、それを今回のWBC侍ジャパンの監督を務める栗山監督に止められたそうです。「高校からすぐにメジャーに行った選手がその後どうなることが多いか」とかの情報をめっちゃ詳しくレポートした資料を大谷選手に渡して説得、その後日ハムに入団した大谷選手を“二刀流”選手として育てたあと、メジャーリーグに送り出した。そして、今、WBCでその頃お世話になった監督の元で、大谷選手は日本代表として名実ともに“エース”としてプレーしている。

 

スラムダンク流川楓の場合はこうです。高校在学中にアメリカに留学し、さらにバスケットの力を付けたいと話す流川を、顧問である安西先生は引き止め「とりあえず日本一の高校生になる」という目標を与えます。この時点では流川は高いオフェンス能力はありながらも、まだ“パス”なんか全然しない、一人でがつがつ点を取りに行っちゃうようなプレースタイルですが、インターハイまでの間でめっちゃ成長します。

 

プレーが上手くなりたいという向上心と高いパフォーマンス力を持つ若い選手をある意味守り、育てた恩師を持ち、その人の元で“エース”として活躍する。そんな共通点まであるって…

 

こんなん「あの大谷が送りバントを!?」って思っちゃってもおかしくないですよね!?!? てかこんなん、みんな流川楓と重ねちゃうじゃん!!!!ですよね!!!

 

もう大谷選手の活躍と存在、ファンタジーの世界の生き物なんじゃないかと思ってしまうくらいドラマチックでくらくらしちゃいます…

 

③準決勝 (3月21日・日本対メキシコ)

 

さて、ここから今日のメキシコ戦のことも書きたかったのですが、案の定めっちゃ長くなって私の集中力がなくなってきたので、一旦ここで止めます!ごめんなさーい!

 

ビハインドで迎えた9回裏、登場した大谷の試合の流れを変えていく姿がまさに桜木花道のようだったことや、何度でもメキシコの選手アロザレーラ(手塚ゾーンとか言われてたけど私には山王の河田に見えた)に吸い込まれるホームラン級の長打球たちのことなどめちゃめちゃ書きたいことが多いので、ちょっと時間を置いてまた加筆します!(笑)

 

更新をお待ちいただけたら嬉しいです~!それでは!